映画 ONODA(一万夜を超えて)に出演される津田寛治さんがインタビューで若者にひとこと!?

今回はは監督であるアルチュール・アラリさんが監督を務める映画(ONODA)で出演されている津田寛治さんついてご紹介していきます!

 

ONODAでの役作りではこう仰っています!

 役作りにあたっては、遠藤君と重複することも多いのですが、僕自身はテレビの画面を通して生前の小野田さんを見てきた世代です。小学生の頃ですが、テレビの中の小野田さんは普通の人に見えたのに、フラッシュを浴びて、マイクを向けられていて、どんな人なのかを親に聞いてびっくりした記憶があります。劇中でもバックパッカーの鈴木青年が小野田さんをパンダや雪男と並べるように、子供だった僕も全く同じ人間だとは思えなかった。30年間ジャングルで布団もなく、普通の食事もできず、自分で獲った食物を食べていたのか…。そんな驚きがありました。だから、そんな小野田さんをフランスの若手監督が映画にすると知り、本当に驚きました。台本には、今までに見たことのない日本軍が描かれていました。人間という生きものが動物と違うのは、理性を持ち、組織で動いて物事を成し遂げたり、自分自身は何者かと考えたり、宗教など信仰を持ったり……そういった生きものがジャングルでどう生きるか、監督はそこを小野田さんという人物を通して描きたいのだと僕は理解しました。
 そして、その視点が日本の監督だったらあり得ないのかなとも思いました。やはり、日本人だといろんなものを背負わなくてはいけないですし。そういったところではない部分を描くところがめちゃくちゃ面白い。遠藤君たちが仲間たちの絆であったり、どのようにジャングルに潜伏するようになったのかきっちり表現していただいた後で、僕のパートは前半に小塚役の千葉哲也さんとの絡みはありますが、たったひとりになったところをしっかり演じなければいけない。僕はよく瞑想をやるのですが、その心境に近かったです。フランスの若手監督が、日本人の心の芯にある瞑想や禅、みたいなところに行き着いている感じが興味深くて。台本のある個所のト書きでは「緑と同化している小野田」と一行ありまして。これは、もう無の境地に至った小野田さんかなと(笑)。だから、日本のことをちゃんと理解されている監督だと思いましたね。
その後日本で、小野田さんの本を読んだりして役作りの準備する中で、監督にメールで、「読んだ方がいいものはありますか?」と尋ねたら「台本以外は読まないでくれ」と。だから、監督は小野田寛郎さんという人物を忠実に描きたい、という思いではなかったので、それで楽になりました。ただ、衣装部さんや美術部さんたちの再現の仕方は半端ではなかったです。例えば、服の縫い目の一つ一つまで写真を見て研究していました。そういう部分で史実的なところはリアルに説明できているから十分だと思いました。

 

小野田役の津田寛治さんはインタビューでONODAをみる方のためにこうおっしゃっていました!!

 ぜひ今日ご覧になった方々
 特に若い人思ったことを
 こんなのはひどいとかどんな言葉でも良いので
 発信していただけたらすごくうれしく思います
 僕もそれを楽しみにみたいと思います!!

映画を見た時の感想でもこう答えていました!!

 史実と異なる――などの批判もあるかもしれませんが、例えば誰も実際の戦国時代や新選組のことを知らないように、僕らとしては、アラリ監督が作ったこんな日本兵が見られてよかった。しかも参加できて、大きな宝になりました。外国の方だからこそ撮れた映画。今は無理かもしれないけど、日本でもこんな映画が撮れる若手監督が出てきてくれることを願ってやみません。次の世代への指針になってくれるといいですね、日本兵だからって怒鳴らなくていいんだとか。また、日本の若手俳優たちが良い芝居をしているところもこの作品の大きな見どころです。